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2019年度スローガン『遠きをはかる』〜郷土に愛の苗をうえよう〜

理事長所信

一般社団法人 亀岡青年会議所 2019年度スローガン
遠きをはかる
〜郷土に愛の苗を植えよう〜

一般社団法人 亀岡青年会議所 2019年度 理事長所信

理事長 渡邉 東高

はじめに

私には幸せの実感があります。家族があり、友があり、会社の仲間に囲まれ、衣食住に困ることなく、生き甲斐をもって日々過ごすことができています。この幸せは私個人の努力の結果だけではありません。先人が苦難の中で切り拓いてきた未来に私は立ち、周囲の 助力があって幸せを実感しているに過ぎないのです。短期的な成果や効率を求められる現 代社会において、見失ってはいけないのは長期的な視点です。今手にしている幸せの実感 は、先人、先達が与えてくれたものであり、与えられた自分もまた、次は後世に与えてい かなければなりません。「遠きをはかる者は富み、近きをはかる者は貧する」。10年、 100年、さらにその先の未来を見据え、今やるべきことを、誠実に行動に移していきた いと思います。行動の基本とするのは「愛」です。愛とは思いやりであり、人を信じ、思 い、尊敬することです。人は愛されることによって幸せを実感し、愛することによって人 を幸せにすることができるのです。もちろん小さな愛一つですぐに人を幸せにできるもの ではありません。作物を育てるように、住み暮らすこの郷土を耕し、小さな愛の苗を幾千 と植え、労を惜しまず手間暇かけてようやく幸せの稲穂が実るのです。後世に豊穣を迎え たとき、皆が幸せを実感し、愛溢れる地域が実現しているはずです。


信頼しあうこと

 青年会議所は人で成り立ち、人がなければ組織の形があっても何ら機能はしません。人 こそが青年会議所運動の柱であり、礎となります。昨年度は多くの入会者に恵まれました。
 だからといって会員拡大を緩やかにすることはありません。会員拡大は、常に青年会議所 運動の最も重要な課題です。また、拡大とは、仲間を増やすだけでなく、共に成長することも意味します。拡大を進めるにあたって大切にすべきは人と人との信頼関係です。相手の良きところを見つめ、他者のために行動し、自らも他者から信頼されるに足る人格を陶冶させることで、相互の信頼関係が深まり友情となります。「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」。人への思いやりが強固な信頼関係を生み、人の集団が城や石垣、堀に勝るものとなるのです。固い友情をもって会員拡大を推し進め、運動を永続させ て参りましょう。
 

     

夢を持つこと

 あなたは自分の夢を語れるでしょうか。理想の自分を描けているでしょうか。夢を持つとは想像することではなく、実現への強い意志を持つことです。意志の力は修練を重ねることで強くすることができます。青年会議所は青年の学び舎であります。この学び舎には多くの気づきや刺激的な出会いがあり、人が集います。人は人によって磨かれ、個性が輝くのです。積極思考をもって切磋琢磨し夢を語り合い、情熱を傾けて地域や人のためになる人材へと共に成長して参りましょう。「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に夢なき者に成功なし」。青年会議所運動の成功とは明るい豊かな社会の創造であり、創造する者は他でもない夢を持つ私たちJAYCEEです。強い意志をもって運動に邁進して参りましょう。

     

約束を守り団結すること

 個が努力し、躍動するためには、その舞台となる組織が信用に足るものであることが欠かせません。個々のまちづくりへの想いを集約し、想いを形に変え実現をしていくには組織の規律が求められます。規律とは、誰かに決められ守らなければならないものではなく、主体的で自律的な約束の集合体であるべきです。決めたことを守り、守ることを決める。
  メンバー一人ひとりが自ら決めた約束を守ることで、組織に規律が生まれます。規律は個々の力を自由に発揮させ、その力を集合させる基軸となり、組織の原動力となるのです。
 青年会議所は高い理念を掲げて行動します。理念とは、自らと社会に対する約束です。まずは目の前の小さな約束を守ることが、自らと社会を変革する第一歩となるのです。また、互いを認め合い、活動への動機付けや意欲を引き出し、情熱を共有することで組織の団結が生まれます。個々の長所を活かし合えるのが組織の利点であり、団結した組織は個々の長所が相乗効果となって豊かな発想や積極的な行動が生まれます。一人ではできないことも、全員が団結して取り組むことでまちを変えることができるのです。「組織の利点とは、個人の強みを成果に結びつける」。約束を守り団結することを組織運営の要として信用を積み上げ、運動の基盤を確立させて参りましょう。

     

笑顔を伝えること

 私たち青年会議所の活動を支えるのは我々メンバーだけでなく、先輩諸兄や関係諸団体、他LOM、地域に住まう市民、そして何より家族の理解と協力があってこそのものです。
  ただ一所懸命に活動しているだけでなく、自ら青年会議所の魅力を周囲に伝えていくことで理解や協力の和を広げていきましょう。では何から伝えればいいのでしょうか。目的や実施内容等、活動そのものを理解してもらうことは確かに大事です。しかし、これが入り口では伝わる力が弱いのが実情です。人から人に最も伝播していくものは感情です。まずは私たちの笑顔を伝えて参りましょう。喜び、嬉しさ、楽しさ、そして幸せ。正の感情を表す笑顔は瞬く間に伝播し、私たちの和の中に周囲を惹き付けていくのです。また、地域を良くしたいと願う人や組織に共感し、積極的に繋ぐ役割を果たしていかなければなりません。私たちは地域の先導者として人々を牽引する役割を果たすだけでなく、人と人、人と地域との架け橋となることも求められます。橋を繋ぐ鍵は同じく笑顔です。笑顔で繋げば笑顔がさらに繋がり、人や地域の和が広がります。「人身の和は政治の要諦である」。
 笑顔から私たちの思いを伝え、人や地域が広く和となる運動を発信して参りましょう。

仲間を助けること

 青年会議所には出向の機会があります。出向は、更なる出会いと自分の力を試す機会が得られます。まだ見ぬ自分に期待を寄せ、背中を押されて出向できることに感謝して、自ら進んで出向の機会を掴んで下さい。出向は必ずや自己成長をもたらします。私たちは成長して帰ってくるメンバーを心待ちにし、その成長した姿に敬意と賛辞を贈りましょう。
  出向にはもう一つ大きな意義があります。それは仲間を助けることです。出向で出会うメンバーは、いずれも私たちと志を同じくする仲間です。LOMの垣根を越え、より大きな舞台で活躍するメンバーを支えることは、大きな喜びであり、大きな力となります。そして出向で得た学びをLOMに持ち帰り活かすことが、亀岡青年会議所の仲間を助けることになり、ひいては新しい活力となります。「士別れて三日なれば、即ち更に刮目して相待すべき」。自己成長し、仲間を助ける喜びを亀岡青年会議所の活力として、運動を地域に波及させて参りましょう

未来に繋げること

 本年度、亀岡青年会議所は近畿地区大会亀岡大会を主管します。平成に幕を降ろし、今まさに変革の時を迎えるこの年に、創立来最も大きな規模の事業を担うことになります。
 近畿地区大会の主管を預かることは、LOMだけでなく近畿地区協議会の仲間に対して大きな責任を負います。一方で、責任ある立場を任せられることは、他のLOMの仲間から私たちがその任に足ると信頼されているとも言えます。名誉あることであり、私たちはその信頼に応えようではありませんか。「成功や失敗は、ただ丹精した人の身に残る糟粕のようなものである」。任せられた務めを心を込めて着実に果たして参りましょう。その姿勢が、近畿地区全域に自然と共に生きる色鮮やかな未来像を届ける第一歩となります。近畿地区協議会の仲間と共に、確かな未来を発信して参りましょう。また、亀岡青年会議所中長期ビジョン“かめおか新世紀ビジョン2020「世界に誇る環境先進都市(エコロジ ックミュージアムかめおか)」の創造”の到達年を翌年に控え、次世代の亀岡の未来像を策定していく必要があります。この20年の歩みを確りと検証し、故きを温ね、目前の課題に誠実に取り組み、明るい未来に繋げる新たなる価値を創造して参りましょう。

     

結びに

 未来を見据え、未来のために今あるべき姿を思い描いたとき、今の自分との隔たりに思い悩むことがあります。人は弱く、知らぬ間にあるいは意図的に、つい楽な方へと流れてしまいます。信念をもって掲げたはずの目標でさえ時に降ろしてしまいたい怯懦にかられます。人は弱く、私もまた弱い存在です。そんなとき、私は二つのことを思います。一つは、悠久の時の流れにある縦軸としての自分の存在です。私の存在は祖先が生を繋ぎ、生を繋いだ人たちによって育まれてきました。そしてJAYCEEとしてここに立つ私は、青年会議所運動に心血を注いだ先達によって存在することが許されています。悠久の歴史と、連綿と歴史を繋いできた数知れない先人の存在を感じるとき、勇気が湧くのです。もう一つは、耕すは一鍬ずつ、歩くは一歩ずつ、積小為大の教えです。大事を成し遂げようとするときは、まずは小事から努めなさい、との意です。理想は遥か遠くとも、手づから小さな努力を誠実に行い重ねていくことは、弱い自分でも仲間がいれば確固たる信念をもってやり遂げることができるはずです。
 遠きをはかり、会員各位と共に未来のための小さな小さな幾千もの愛の苗を誠実に植え育てる一年としたく存じます。我らが道は至誠と実行のみであります。先輩諸兄の尚一層のご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、理事長としての所信と致します。

     
 一般社団法人 亀岡青年会議所 2019年度 基本方針
1.相互の信頼関係を深め共に成長する会員拡大
2.夢を持ち地域や人のためになる人材育成
3.約束を守り団結することを要とする組織運営
4.笑顔を伝播し和を広げる広報渉外
5.自己成長し仲間を助けることを喜びとする出向支援
6.未来に繋げる新たなる価値の創造